ゆりやんレトリィバァさん主演、ダンプ松本さんの半生を描いた「極悪女王」がネットフリックスで配信され大人気となっています。
そんな中で、劇中に登場する音尾琢真さん演じるプロモーターの阿部四郎さんにも注目が集まっています。
ドラマ内の登場人物のモデルにもなっており実在した阿部四郎さんは「悪徳レフリー(レフェリー)、極悪レフリー」という異名を持っていて、特にベビーフェイスのファンから嫌われていました。
劇中でもヒールに肩入れしている演出や、お腹に注射を打ったりと印象的なシーンがクローズアップされ、視聴者の中には、阿部四郎さんがどんな人物なのか気になっている方もいるのではないでしょうか?
そんな阿部四郎さんについて、本記事ではwiki経歴プロフィールをまとめました。
【極悪女王】悪徳レフリー阿部四郎のwiki経歴プロフ!
阿部四郎のwiki経歴プロフ!
名前:阿部四郎(あべ・しろう)
ニックネーム:悪徳レフリー、極悪レフリー
生年月日:1940年7月28日
没年月日:2017年4月25日(享年76歳)
出身地:福島県
芸能プロダクション「大和プロモーション」を東村山市で運営し、北島音楽事務所や、全日本女子プロレスの興行にプロモーターとして関わっていました。
1970年代から全日本女子プロレスのレフェリーとなり、1980年代の始め頃からヒールのデビル軍団に肩入れしはじめ、卑怯で悪質なレフェリングを行うようになります。
その後、デビル雅美が正統派プロレスをするようになると、阿部氏は今度はダンプ松本率いる「極悪同盟」に加担し始めます。
そのため当時人気だったクラッシュ・ギャルズに不公平で、悪役寄りのレフェリングを連発し、阿部氏は一躍話題の人となります。
そして1998年頃、全女のレフェリーは辞め、その後ダンプ松本さんに頼まれて復帰。
2005年に全女が解散してからは、フリーで「IWAジャパン」などのレフェリーをしていました。
そしてついに2009年、阿部四郎さんはレフェリー引退を表明。40年のレフェリー生活に別れを告げ、7月に東京・立川市民会館で引退興行を行いました。
引退後は芸能プロダクションと並行し、立川駅前で再びスナック「すいせん」を経営。
また、ブル中野引退興行や、長与千種プロデュース興行に参加し、悪役贔屓のレフェリングを再び披露するなど、引退後も活躍していました。
2017年4月25日午前11時59分、阿部四郎さんは肺炎のため76歳で亡くなりました。
心原性脳塞栓症により1月より入院、一命はとりとめていたものの、半身不随の後遺症が残り会話ができなかったのだそう。
転院を予定していましたが、容体が急変し死因は肺炎だったとニュースで発表されています。
阿部四郎さんの訃報に、女子プロレス全盛期をともに盛り上げてきた元レスラーの方達は、次のように述べています。
ダンプ松本
3度目の脳梗塞で倒れて入院してました。
連休明けに・・・愛に行くはずだったのに・・・。息子さんと話してたのに・・・。ブル中野
プロに徹し、裏と表が区切られていた。阿部さんに年賀状を書くと、新人の私でも1月の開幕戦でお年玉に1万円をくれた。本当に優しい方でした。長与千種
同じ時代を生きた方で、言葉にできません…
家族構成は?
阿部四郎さんには、奥さんと息子さんがいることがわかっています。
息子さんは、ZERO1-MAXのメインレフェリーを務めていたこともある、正統派レフェリーの阿部信輔さんです。
信輔さんの他に子女がいたかどうかは不明です。
息子
阿部信輔
1974年7月4日生まれ
埼玉県新座市出
阿部信輔さんは、2000年6月16日に、FMW後楽園ホールで阿部八郎の名でレフェリーとしてデビュー。
2003年5月にZERO-ONE入団し、2008年8月31日をもってZERO1-MAXを退団しました。
そして、奥さんについては、名前などは公表されていません。
奥さんは晩年に重い難病を患い施設(または病院?)へ入居し、家に帰って来られなかったと阿部さんはメディアのインタビューでも語っています。
なぜ悪徳レフリーと呼ばれた?
前項で少し紹介したように、阿部四郎さんは、ヒール軍団に肩入れしたジャッジをして、「悪徳レフリー」または「極悪レフリー」と呼ばれていました。
- 超高速カウント
- 反則行為を黙認
- ロープブレイクを無視
など、偏ったレフェリングでダンプ松本さん率いる「極悪同盟」に加担し、悪の限りを尽くしたためです。
「極悪同盟」と「クラッシュ・ギャルズ(長与千種&ライオネス飛鳥)」の抗争で、クラッシュ・ギャルズがフォールした時はゆっくりとカウントし、逆に極悪同盟がフォールしたときは、超高速カウントを取る。
再三にわたる極悪同盟の反則を、見て見ぬふりをして黙認。反則を指摘する相手選手に対して、逆に理不尽な反則カウントをとり、その間に死角で、極悪同盟の反則攻撃を継続させる。
相手選手がロープに触れているのに関わらず、阿部氏が足で蹴ってロープから外して、ロープブレイク無視する。
こういった阿部四郎さんの悪役に加担したレフェリングは、試合をよりエンターテイニングなものにするために意図的に行ったもので、観客を挑発する形で演じられていました。
それによって、阿部氏が関わる試合では観客の反応が大きく、より盛り上がったのです。
しかし、リングを降りれば人情に熱い人柄で、全女レスラーに慕われていました。
全日本女子プロレスが、レスラーたちに源泉徴収をせずに給料を払っていたことが全女解散後に発覚。
今更レスラーたちに源泉徴収するわけにもいかないため、その未払い分500万を阿部氏が肩代わりして支払ったというエピソードも。
また、ダンプ松本さんも、「優しくて、人柄は最高だった。阿部ちゃんって今でも私にとっては、大切な仲間の1人なんですよね」とブログなどで語っています。
阿部四郎がお腹に打った注射は何?
劇中で、阿部四郎さんがお腹に注射をするシーン。
注射器がアップになり、ボテっと出たお腹に注射するこのシーンは、クローズアップされているため視聴者にとっても印象に残りますね。
インスリンの自己注射といえば、糖尿病の治療に使用されることで一般的。
糖尿病は血糖を下げる「インスリン」が体内で不足してしまうため、1日に数回ほど腹部に自己注射を行います。
それによって健康な人のインスリン分泌に近づけます。
ペンタイプは簡単な操作で注入量を調整でき、持ち運びに便利です。
しかし、ドラマ「極悪女王」では1980〜90年代の設定。普通の注射器を使用していたため「やばい注射なのでは?」と驚いた視聴者もいたのではないでしょうか?
まとめ【極悪女王】悪徳レフリー阿部四郎のwiki経歴プロフ!お腹に打った注射は何?
「極悪女王」に登場し実在する阿部四郎さんのプロフィールについてまとめました。
極悪・悪徳レフリーといわれ会場から罵声を浴び、時にはベビーフェイスからもボコボコにされ、ファンからも嫌われていたという阿部さん。
しかし、極悪同盟と共に悪徳っぷりを演じ、エンターテイメントとしての女子プロレスを一心に盛り上げてきた偉大な人物なのでした。
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