横浜流星さん主演の2025年大河ドラマ「べらぼう」が話題となっています。
江戸のメディア王として活躍した物語の主人公“蔦重”こと蔦屋重三郎の相手役(ヒロイン)を務めるのは、橋本愛さん。
橋本愛さんは、蔦重の妻(嫁)の「てい」を演じます。
歴史上、蔦屋重三郎の妻については詳しくはわかっておらず、“てい”という名前は「べらぼう」のオリジナルの設定。
そんな“てい”はいったいどんな人物だったのでしょうか?
【大河】べらぼうの相手役(ヒロイン)は誰?蔦屋重三郎の嫁「てい」
横浜流星さん演じる主人公・蔦屋重三郎の相手役となるのは、妻「てい」。演じるのは橋本愛さんです。
ていは、江戸市中にある本屋の娘で、まじめで正直で控えめな女性。そのために損ばかりをしてきた過去もありました。
そんな実直な性格のていと、吉原という特殊な環境で育った蔦屋重三郎の2人は、住む世界もタイプも違っていたため、はじめはお互いに相入れない存在でした。
しかし、本を愛するという共通点から、それが2人の絆と変わり、次第にかけがえのない存在となっていきます。
橋本愛さんは、大河ドラマ出演は4度目。そのうちの3回は主人公の妻役を演じています。
- 「西郷どん」…西郷隆盛の1人目の妻
- 「青天を衝け」…渋沢栄一の先妻
- 「べらぼう」…蔦屋重三郎の妻
橋本さんは、ほとんど資料の残っていない蔦重の妻を演じるにあたって、「(脚本家の)森下さんの描くていの姿を、自由に、豊かに演じられたらと思います」と意気込みを語っています。
蔦屋重三郎の嫁「てい」は実在しなかった?
【史実】蔦重の妻は「てい」?
実は、蔦屋重三郎の妻については、ほとんど資料が残っていません。
そのため「べらぼう」では、蔦屋重三郎の妻の「てい」という名前とキャラクターは、ドラマオリジナルの設定で描かれます。
ちなみに、映画「HOKUSAI」では、蔦重(演:阿部寛)の妻は「トヨ」というオリジナルの名前で描かれていました。
しかし、歴史学者の安藤優一郎氏の著書「蔦屋重三郎と田沼時代の謎」には、
- 寛政9年(1797年)、蔦重の死に際に妻と言葉を交わしたこと
- 文政8年(1825年)、蔦重の妻が亡くなったこと
が、記されているほか、
蔦屋重三郎菩提寺である「正法寺」の墓碑には、
- 錬心院妙貞日義信女 文化八年十月十八日
とあり、これが蔦重の妻であるとされています。
蔦屋重三郎の墓碑 (正法寺)
— 歴史情報局 (@rekishi_info) January 3, 2025
ひとまず蔦屋重三郎さんにご挨拶してきました。#べらぼう #正法寺 pic.twitter.com/mbYL79nREq
また、蔦重の商売を初期から支えていた浮世絵師・北尾重政が描いた「絵本吾妻抉」(えほんあずまからげ)のなかに、蔦重とその妻と考えられている絵があります。
この絵は、蔦屋重三郎一家が商売繁盛を願って恵比寿講を開催している様子が描かれているとされ、妻(子どもも?)の存在があったことも考えられます。
【史実】蔦重と妻の間に子供はいた?
前述の「絵本吾妻抉」には子供らしき絵は描かれているものの、実は蔦重と妻の間に、子供がいたがどうかも詳細はわかっていません。
蔦重が経営していた耕書堂は、蔦重の死後も「五代目・蔦屋重三郎」まで代々引き継がれた記録があります。
しかし二代目を継いだのは、番頭だった「勇助」。
勇助は蔦重の実子ではなく養子で、蔦重の死後に家を継ぎました。
そのほかのヒロイン・花の井(五代目瀬川)
蔦重の妻(嫁)「てい」は、物語の序盤ではまだ登場しない可能性が高く、最初は蔦重の花の井(五代目瀬川)との掛け合いが注目となるでしょう。
蔦重にとって花の井は、何でも話せる良き相談相手で、お互いに助けあいながら吉原再興に尽力するという役どころ。
そして、伝説の花魁とも言われた花の井は、いずれ鳥山検校(とりやまけんぎょう)に身請けされます。
蔦重と花の井の間に恋愛感情はあったかどうかはわかりませんが、蔦重の若い頃を描くドラマの序盤では、ヒロインとして多く登場するのは、花の井であるのは間違いありませんね!
まとめ【大河】べらぼうの相手役(ヒロイン)は誰?蔦屋重三郎の嫁「てい」
大河ドラマ「べらぼう」のヒロイン、蔦屋重三郎の相手役についてまとめました。
序盤は、幼馴染である花の井が多く活躍するのが予想されますが、花の井が身請けされてから、そして蔦重が結婚してからは、妻の「てい」の活躍が予想されます。
史実ではわからないことが多いため、フィクション要素も数多く盛り込まれますが、どのように描かれるのか非常に楽しみですね!
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