藤原竜也さんの主演ドラマ「全領域異常解決室」で、迫田孝也さん演じる芹田正彦が「猿田彦大神/猿田毘古神」だということがわかり話題になっています。
猿田彦大神/猿田毘古神(サルタヒコノカミ/サルタビコノカミ)は、導きの神として知られていますが、どのような神なのでしょうか?
芹田正彦との共通点など、ドラマのストーリーを踏まえながらサルタビコノカミについて詳しく紹介したいと思います。
芹田正彦は猿田毘古神(さるたびこのかみ)だった
迫田孝也さん演じる芹田正彦は、サルタビコノカミということがわかりました。
というか、ドラマをみていた視聴者のみなさんはもっと早く気づいていたと思いますが、第6話の中できちんと紹介されましたね。
デリバリースタッフの芹田さんは、猿田毘古神(サルタビコノカミ)。アマテラスの孫・ニニギのその一行が高天原から地上に降りてきた際、道案内をしたのがサルタビコノカミです。
第6話の興玉のセリフ
「交通安全の神様」として知られ、そのためデリバリーの仕事をしながら街の安全を守っています。
特殊能力は道案内。目的地がどこだかわからなくても、依頼人が行きたい場所へ誘導することができます。
🟨芹田正彦:#迫田孝也 🟨
— 『全領域異常解決室』フジテレビ水10ドラマ【公式】 (@zenketsu_fujitv) November 13, 2024
今夜22時〜第6話放送‼️
改めて全決のメンバーをご紹介‼️
珈琲から人間まで何でも運ぶ
全決の非正規雇用の
デリバリースタッフ、芹田🚴♂️
運搬だけでなく、興玉の依頼で
案内役を担うことも…❗️
どうやらある「能力」を
持っているようで…❓️ pic.twitter.com/Eq8kuGR2qf
芹田正彦は、第一話から「猿田彦珈琲」をデリバリーしにきたりと“匂わせ”的な行動をしていたので、芹田さん=サルタビコなのでは?と気づいた人も多かったようです。
猿田毘古神(さるたびこのかみ)とは?
ドラマの中では、猿田毘古神(サルタビコノカミ)と言われていますが、古事記や日本書紀など書物によって、漢字が違ったり呼び方もいろいろあります。
- 猿田毘古神(サルタビコノカミ)
- 猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)
- 猿田毘古之男神(サルタビコノオノカミ)
- 興玉神(オキタマノカミ)
など
「みちひらきの神」と言われるようになった理由
サルタビコノカミは、「天孫降臨」の神話にも登場します。
天孫降臨とは、天照大御神の孫である邇邇芸命(ニニギノミコト)が、高天原(天上の世界)から葦原の中つ国(地上の世界)に降り立ったいわゆる「天降り」の神話。
天照大御神はニニギに地上を治めるように命じ、その天降りの際のニニギのお供に、天宇受売命(アメノウズメノミコト)などを従わせました。
その途中、道が多方面に分かれた場所「天の八衢(アマノヤチマタ)」に差し掛かったところで、ニニギ一行の前にサルタビコノカミが登場。
「日本書紀」によるとサルタヒコは、
- 鼻の長さは七咫(ななあた)=約126cm
- 背の長さは七尺(ななさか)=約210cm
- 目が八咫鏡(やたのかがみ)のように、また赤酸醤(あかかがち)=ホオズキ
のように照り輝いているという、怪しい風貌でした。
そのなかなか怪しいサルタヒコノ風貌に、不審に思ったニニギ一行は、何者かを確かめるためにアメノウズメを遣いに出します。
実は、ニニギが天から降りてくるというのを聞きつけたサルタヒコは、道案内をするために待っていたのです。
その後、ニニギを日向の高千穂まで安全に送り届けたことから、サルタヒコは正しい方向へ導く「みちひらきの神」「旅人の神」などとされるようになり、道祖神とも同一視されるようにもなりました。
また、ニニギは道案内のお礼として、アメノウズメに、伊勢に帰るサルタヒコに仕えるよう命じます(サルタヒコがアメノウズメに頼んだとされる説も)。
そして2人は夫婦となることになり、アメノウズメはサルタヒコの名を取って「猿女君(サルメノキミ)」と名前をかえました。
実は、八衢(やちまた)でアメノウズメがサルタヒコに正体を尋ねにいった際、アメノウズメは肌を晒して大胆な格好だったとも言われています。
そんな魅惑的なアメノウズメに、サルタヒコはぞっこんだったのかもしれませんね!
ゼンケツのドラマの中で、実はアメノウズメだった雨野小夢を見る芹田(サルタヒコ)は、複雑な気持ちを抱えつつ、安心したような、心配しているような愛ある表情が印象的でしたね!
🟨第2話放送は【今夜22時】🟨
— 『全領域異常解決室』フジテレビ水10ドラマ【公式】 (@zenketsu_fujitv) October 16, 2024
◤祠が壊された◢
◤きつねダンス◢
◤ケサランパサラン◢
デリバリースタッフの芹田
今夜彼が運ぶものは…❓️#広瀬アリス #迫田孝也
🟨 #全領域異常解決室 🟨
⬛️ #ゼンケツ ⬛️ pic.twitter.com/9bJ0wwKG1I
貝に挟まれ海で溺れる
ニニギ一行を無事に案内し伊勢の五十鈴川の川上へ帰り、阿邪訶(あざか)に住んでいたサルタヒコは、ある日海で漁をしていた時に、比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれ溺れるという神話もあります。
その時、
海に沈んでいる時に、底度久御魂(そこどくみたま)
猿田毘古神が吐いた息の泡が昇る時に、都夫多都御魂(つぶたつみたま)
泡が水面で弾ける時に、阿和佐久御魂(あわさくみたま)
これらの「三つの御霊」が生まれたともされています。
その三つの御霊は、阿射加神社(三重県松阪市大阿坂と小阿坂に所在)に鎮座しています。
サルタヒコを祀っている神社は?
サルタヒコノカミを祀っている神社は、全国各地にあります。その主な神社を一部紹介します!
全国各地とは、さすが交通安全の神様!
猿田彦神社(総本宮)
猿田彦神社は、サルタヒコノカミとその子孫の大田命を祭神としていて、アメノウズメノミコト祀る佐瑠女神社(さるめじんじゃ)も、本殿に向かい合うように建っています。
猿田彦神社(総本宮)
三重県伊勢市宇治浦田2丁目1−10
白鬚神社
白鬚神社の主祭神として祀られているサルタヒコは、白鬚明神あるいは比良明神のことで、近江の国の地主の神であるといわれています。
琵琶湖に浮かぶ鳥居から、「近江の厳島」とも称されています。
白鬚神社
滋賀県高島市鵜川215
二見興玉神社
猿田彦大神と宇迦御魂大神をを祭神とする神社。
夫婦岩の沖合約700メートルの海中に沈む、猿田彦大神縁の興玉神石を拝する神社です。
夫婦岩の沖合約700メートルに沈む「興玉神石」は、サルタヒコの化身、天孫降臨の際に立った場所、また誕生の際の霊石とも伝わっています。
ちなみに、ゼンケツのドラマの中では、藤原竜也さん演じる興玉雅は、サルタヒコのことを腐れ縁と言っていますね。
僕は興玉神(オキタマノカミ)。サルタビコノカミが宿った岩が神格化した神です。
第6話の興玉のセリフ
彼(サルタヒコ)とは長年の腐れ縁といったところでしょう。
まとめ【全領域異常解決室】芹田正彦も神!猿田毘古神(さるたびこのかみ)とは?
「全領域異常解決室」のメンバーは全員神様でしたね!
その中でも芹田正彦の「猿田彦大神/猿田毘古神」について詳しくまとめました。
アメノウズメや興玉神についても気になる方は、下記記事でも詳しく紹介しています!
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