【全領域異常解決室】興玉雅は天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)！どんな神？

藤原竜也さん主演ドラマ「全領域異常解決室」で新展開を迎えて話題になっています。

藤原竜也さんが演じる興玉雅は、興玉神（オキタマノカミ）と当初は言っていましたが、実はそれは隠れ蓑。

実は興玉は、天石戸別神（アメノイワトノワケノカミ）だということがわかりました。

天石戸別神（天石門別神）は「門の神」。

「全領域異常解決室」のドラマの中では誰もその正体を知ることはできないとしていますが、日本神話の天石戸別神とは、どんな神様なのでしょうか？

【全領域異常解決室】興玉雅は天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)だった！

🟨この世界の重要な神・天石戸別神🟨

神が犯した罪は神が裁き、
天石戸別神が黄泉送りにーー

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— 『全領域異常解決室』フジテレビ水10ドラマ【公式】 (@zenketsu_fujitv) November 28, 2024

月読命（つくよみのみこと）である佃未世（演・石田ひかり）の「黄泉送り」の決断が下され、迎えに来た「天石戸別神」は、興玉雅でした。

誰にも正体を知られていない天石戸別神。

しかし佃は、「黄泉送り」になる際に天石戸別神が現れるのを利用して、自らが「黄泉送り」となるように動き、現れた興玉が天石戸別神だったことをヒルコ（？）に伝えてしまいます。

当初興玉は「自分は興玉神で、猿田彦大神が宿った岩が神格化した神」と説明していました。

神話では、興玉神と猿田彦大神を同一としている見方もあり、ドラマの主人公である興玉が、芹田正彦（猿田彦大神）の宿った岩の神で、別々の人物として扱われているのも少々違和感がありました。

興玉神を装い、実は天石戸別神だった興玉雅。

主人公らしい重要な神だったということで、視聴者のみなさんも納得だったのではないでしょうか？！？！

天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)とはどんな神？

天石戸別神は門の神

さて、では天石戸別神／天石門別神（アメノイワトノワケノカミ）とはどんな神なのでしょうか？

アメノイワトノワケは、天照大神（あまてらすおおみかみ）が隠れたあの有名な「天岩戸」を神格化した神で、高天原（神々が住む天）の入り口の門番をしていました。

古事記には、「宮殿の門を守護する神」と書かれ、人々の間では門には神が宿ると考えられ、悪鬼、悪霊を防ぐ門の神として信仰されています。

「天岩戸」神話で、天照大御神は弟の須佐之男命（すさのをのみこと）の傍若無人に怒って、「天岩戸」に隠れて世の中を暗闇にさせ皆を困らせました。

その時に舞を踊って場を沸かせ、天照大御神を連れ出すことに成功させたのがアメノウズメノミコト。

アメノウズメはその時の功績もあって、天照大御神の孫の邇邇芸命（ニニギノミコト）が葦原中津国（地上）を治めるために天下りをする「天孫降臨」の際、ニニギに仕えるという大役を得ることとなります。

その天孫降臨でアメノイワトノワケは、アメノウズメと共にニニギの同行役に選ばれることに！

また、天照大御神はニニギに「三種の神器（八尺の勾玉、八咫鏡、草薙剣）」も一緒に持たせました。

ちなみにアメノイワトノワケは、天孫降臨で同行した布刀玉命（フトダマ）の子という説もあるようです。

またアメノイワトノワケは、櫛石窓神（くしいわまどのかみ）、豊石窓神（とよいわまどのかみ）の別名もあります。

祀っている神社は？

アメノイワトノワケを祀っている神社は多くありますが、そのなかでも主な神社を紹介します。

天岩戸神社

天照大御神が降りたと伝わるご神体山岩戸山の麓に鎮座する、櫛石窓戸命と豊石窓戸命を祭神としています。

前述のように、櫛石窓戸命と豊石窓戸命はアメノイワトノワケの別名でもあります。